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キャバクラという戦場と名刺(ショートストーリー)【名刺のピカルコ】

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独り言を越えたショートストーリー【第一弾】

戦場

夜の蝶たちが舞う水商売の世界はとても激しい戦場です。まさに命懸けの世界!キャバクラに勤める女性たちは、自分自身を積極的に売り出し、お客様を勝ち取らなければなりません。

ただ美人だというだけでは指名は取れず、トーク力や女子力や包容力など、様々な能力と要素が必要とされます。どんなに美人な女性でも、つっけんどんではいけないし、かといって媚を売るだけでもお客様はなかなかなびいてはくれません。

そう、ココは戦場!!!!!!!!!!!!!!!!!!

もともと備えている戦闘力はもちろんのこと、戦術や戦略も含めてモノを言う厳しい世界なのです。舐めるなよ水商売!

しょーもない本編がは~じま~るよ~!

ショートストーリー「キャバクラという戦場と名刺」

大都会 東京

勝浦から上京した専門学校生「明日香キャサリン」が、大都会の中心でこの夜の世界に飛び込んだのは大学生の頃でした。

初めての都会に心をウキウキさせながら巣鴨の地蔵通商店街を闊歩しているところを、割の良いバイトがあると、おじいちゃんスカウトに声をかけられて、キャバクラというお水の世界に25.5cmという微妙なサイズの足を踏み入れました。

楽に稼げる!
何もしなくても高額が得られる!
来店する男性のお客さんと軽くお喋りするだけでOK!

そんな夢のような話をスカウトのおじいちゃんから聞いていましたが、いざフタを開けてみるとプシューと泡が吹き出る以上に「うそこけー!!」とおじいちゃんにドロップキックをお見舞いしそうになったイン・ザ・ワールド(世界)でした。

蝶よ花よ、は男性のお客様サイドから見える世界であり、接客をする側であるキャストたちにとっては、まさにお正月の福袋を競い合うかの如く、お客様をゲットするために必死で戦う戦士、まさにAmazonでの買い物が大好きなアマゾネスたちだという事がよく分かったのです。

でも「アタシは楽天派、たまに価格コム。Amazonには興味無いの‥」
そう!!明日香キャサリンはアマゾネスではなく、ラクテネスだったのです!!

キャバクラ

初めてのキャバクラ。緊張の初日。入店してユニフォームに着替えている時、いきなりキャストの先輩に、ロッカールームですれ違い様に思いっきり肩をぶつけられました。

当時の勝浦でのあだ名は豚足で、ダンプ松本と良い勝負の体格であった明日香キャサリンは、先輩のお局様的キャストがワザとぶつけてきた肩を軽々しく弾き飛ばしました。

予想外にも思いっきり尻餅をついてしまった先輩キャストは、「アンタ覚えていなさいよ」と蛇に睨まれたカエルのような目で見上げる表情は、とても可愛い娘だなぁと見惚れてしまうほどでした。

ぶつかり稽古

「ガチンコのぶつかり稽古、、、ガチンコのぶつかり合い、、、これがこの業界の洗礼かぁ」そんな事を思いながら、女同士のドロドロした足の引っ張り合いが裏側では行われている世界だと、昔道端に落ちていた漫画を拾って読んだことはあったものの、まさか本当にそんな恐ろしい世界だとは思っていなかった。

でもなぜかその後は結果的に、陰湿ないじめや悪質な足の引っ張り合いはありませんでした。どちらかというと、完全に体育会系で、先輩の厳しくも優しい愛のトレーニングを受けて、私は夜の商売で働くためのスキルを磨いていきました。

ニコニコ、ヘラヘラしているだけではお客様は納得してくれません。楽に???何もしなくても???軽くお喋りするだけで???とんでもない!!!!その「だけ」がどれだけ難しいかっていうんだい!と、スカウトのおじいちゃんにウェスタン・ラリアットを喰らわしてやりたい気分です。

ラリアット

キャバクラで働く人間としてのプロの接客術、立ち居振る舞い、気遣い、トーク力など、いかに鍛えなければならないスキルがあるかと思い知らされました。

先輩キャストたちの接客を見て盗む事も多々ありました‥テーブルにあった柿の種。

先輩キャストたちのお客様とのトークを見て思うこともありました…腹減ったなぁ。

先輩から直接レクチャーを受ける事もありました…ダイエット方法。

次第にキャバクラ嬢としても、店舗で唯一のレスラーとしても一人前になりつつあった私ですが、どうしても指名が延びません。そうなんです!女子プロレスラーマニアのお客様が全くと言っていいほど来ないんです。

可愛い娘や美人なキャストが好みだったり、お話が聞き上手だったり楽しいトークスキルを持っていたり、そんなキャストたちばかりにお客様が集まります。いつまで経ってもヘルプばかり。たまぁに指名が入ってもリピート指名してくれる事はほとんど無く、めちゃくちゃ落ち込みました。そしてそのストレスから食が進むのです。

ラーメン二郎の写真

「私なんかスタイルと顔はいいけど、ちょっとちんちくりんで、魅力なんて少ししか無いのかなぁ‥」肉マンを片手に半べそをかきながら、その当時ものすごく尊敬していた先輩キャバ嬢さんに愚痴を言いました。このパイセンは常に指名率トップ5に入る人気のキャバ嬢さんで、私が入店した時から面倒を見てくれて可愛がってくれたので、とても懐いていたんです。

「そんな事ないと思うけどなぁ。年齢の割によく食べるし、つまみばかりに夢中にならず少しはお客様とお話するし、フルーツ盛りがオーダーされたテーブルには呼ばれてもいないのに、自ら積極的にヘルプに行くし。何が足りないんだろうねぇ…」私も全く原因がわかりません。

先輩はそう言いながら、お客様に渡すための名刺を整理していました。ふと、その名刺が目に留まりました。なんだか素敵なデザインが描かれた名刺が何種類も見えました。

「先輩のその名刺って…」
「ん?これ?」
「ちょっと見せてもらっても良いですか?」

その名刺の1つには美味しそうなステーキの絵が描かれていたのです。先輩は名刺を1枚私に渡してくれました。

ステーキの名刺

「それはね、お客様とアフター行った際にステーキをおねだりする時のキッカケに使ってるんだぁ」

へぇー。

「他にもね、ウケ狙いでラーメン二郎の名刺だったり、シャンパンの名刺だったり、お客様に合わせて渡す名刺を変えてるんだよー」

ラーメン二郎の名刺
シャンパンの名刺

キタキタキタキタキタキタァァァァァァ!コレめっちゃ良いわー。ご飯食べ放題やないかーーーい!

「それね、デザイン名刺といって、色々カスタマイズして自分好みの名刺を作ってもらえるんだよ」

私、明日香キャサリンが使っている名刺は、コピー用紙をハサミでチョキチョキしたものに、マジックで名前を書いただけの紙…。

これは名刺ではなかった…ただの紙だったなんて。青天の霹靂とはまさにこの事!

「せ、せ、せ、パイセン。その名刺はどこで作れるんでしょうか?」

「あーこの名刺ね、私は【名刺のピカルコ】で作ってるよ」でたっ【名刺のピカルコ】私の食の救世主!

名刺のピカルコのロゴ

もう豚足なんて言わせない!いよいよ夜の蝶として羽ばたく時が来たのよー。

「私ね、デザイン名刺でお客様の印象に残るような名刺を作ってもらえないかって頼んで、それでこの名刺を作ってもらったんだけど、そのおかげで指名が伸びたんだよね」

先輩はそう言って、私にも良かったらやってみたら?とデザイン名刺を注文した【名刺のピカルコ】という会社のサイトを教えてくれました。

サイトを見てみると、先輩が持っているようなお客様を釣るような名刺から、大人っぽくて高級感が漂うようなデザイン名刺もあれば、ちょっとコミカルにデザインされたものもあり、さまざまなデザインの名刺が並んでいました。その数は数千種類!

名刺のピカルコキャプチャー

「おお~!たくさんあって、どの食べ物にしようか悩みますねぇ…」

そう呟くと、先輩は少し考えるような素振りを見せてからこんなアドバイスをくれました。

「指名が伸びなくて悩んでるんだよね?だったらまずは顔を覚えてもらわないと。写真入りも良いけど、写真よりインパクトあるのが似顔絵だと思うから、似顔絵入りなんて良いんじゃない?」

「確かに…似顔絵だったら、冨永愛さんみたく細く書いて貰えるし…お客様に突っ込まれても、書いたのアタシじゃないと言い訳できますね。うーん、迷っちゃいますね」

「話題が広がるのはコミカルにデフォルメした似顔絵だよね。これなんか良いんじゃない?」先輩が提案してくれた似顔絵は、確かにちょっとクスッと笑えるようなコミカルな似顔絵でした。

それでもちゃんと特徴を捉えていて、似顔絵だけでも誰かという事がはっきり分かるようなデザインで、プロの仕事ってすごいなぁと思いました。人気のクリエイターさんで、結構時間がかかってしまいそうでしたが、ものすごく急いでいたわけではなかったので、コミカルな似顔絵つきの名刺を注文して、のんびりと待っていました。

そして、何度か修正のリクエストにも対応してもらい、デザインが固まりました。似顔絵だけでなく、細かいデザインについても希望を取り入れてもらい、私は明るく朗らかな性格が長所なので、そのような雰囲気を出してくれるデザインにしてもらいました。

そして、待ちに待った名刺がついに届きました。箱を開けて思わず笑みがこぼれました。…痩せてねぇー、ありのまま。むしろマーイ。

でもアタシはこの名刺を手にしただけで、売れっ子キャバクラ嬢になったような気分になりました。

出来立てホヤホヤの名刺を携えてホールに出て、お客様に手渡すと、さっそく反応がありました。

「これ、似顔絵?養豚場のイラストだと思ったよ。」

養豚場イラスト

コイツはフルボッコで出禁にしました。豚足じゃねーよ、角野卓造でもねーよ。

その後は良いお客様に恵まれ、名刺についてあぐー豚が好きだとか、鹿児島の黒豚が一番良いとか、会話を広げてくれたので、私はそれに乗っかり「私の性格を全面的に表現してくれて、本物よりも本物らしい似顔絵なんですよ」と答えました。

そこから私の食欲についての話に広がっていき、いつもよりも会話のテンポの調子が良いような気がして、嬉しくなりました。

ピカルコの名刺効果はそのお客様だけでなく、次々にそのパワーを発揮しました。名刺を渡しただけで「お!」と注目してくれて、そこから話題が広がりました。

私の印象が彼らに残っていく様子を見て、確かな手応えを感じました。そして、その手応えは間違っていませんでした。

ただの紙からデザイン名刺に変えて、明らかに向上したのです…食欲と体重。

それだけお客様の記憶に残り、またあの子と話したいと思ってもらえるようになったという事を証明してくれました。

パイセン&先輩にその事を報告すると「やったね」と喜んでくれました。

まだまだ先輩には追い付けないレベルでしたが、少しずつ食事の回数を伸ばしていく事に快感を覚えるようになりました。

お店の中でもかなり安定して脂肪を獲得し、肥えるようになってきた頃、私は名刺のデザインをリニューアルしようかな、と思うようになりました。

コミカルな似顔絵で明るく朗らかなデザインは、印象づけやインパクトといった意味ではとても良いのですが、もう少し大人っぽく品があり高級感が感じられるようなデザインにして、売れっ子感を出したいなぁと思ったのです。

ピカルコのサイトで色々なデザインを見て、海の雰囲気なんか良いなぁと思いました。

水商売の女性の事を「夜の蝶」と言いますが、私は「海の豚」そんなイメージを目指して、華やかでありながら少し儚く繊細なイメージがステキだな、と感じたのです。

本来ならば蝶のモチーフをあしらったオリジナルデザインの名刺をオーダーし、使用する紙も高級感が溢れる良い紙をチョイスしたいところではあるのですが。

「名刺新しくしたからどうぞぉ」そう言って常連さんに手渡すと、評判は変わらずホッと一安心しました。

初めてのお客様には、覚えてもらうために似顔絵つきの名刺を渡す事もありましたが、上品な子や大人っぽい子が好きそうだな、というお客さんには新調した名刺を渡しました。

お客様によって渡す名刺を変える事で、更にお客さんのウケが良くなりました。これに味をしめた私は、また雰囲気の違う名刺を作って、今では5種類のデザイン名刺を常備して使い分けています。

キャバクラ嬢として働いている中で、人となりを見抜く力も身についてきたので、この人はどんなタイプの女の子が好きそうだな、というのがすぐに分かるようになってきました。

そのおかげで、渡す名刺をその場で切り替えて、お客様にとって最も印象が良さそうなものをお渡しできるようになったのです。

このようにデザイン名刺を活用してお客さんと会話を広げたり、お客さんの印象に残るように努力したりする事で、食欲は順調に伸びて今では憧れだった先輩が良きライバルと妄想するまでに成長しました。

名刺ひとつでここまで変わるもんなんだなぁとしみじみ思いながら、お店のセキュリティーとして、私は今日も意気揚々と戦場へ向かっていくのです。

・・・・・・・・・・・・キャバ嬢じゃないんかーーーい!

オワリ。いやオワタ。

オワタ

「キャバクラという戦場と名刺」あとがき

酷いでしょ?ひどいクオリティでしょ?全く同意見です。よくこんなのUPしたなって?

実は10,000円くらい費用がかかってるんですよ。使わきゃ勿体ないでしょ?

SEO対策の一貫としてキャバクラ名刺に関するショートストーリーを、ココナラで選んだライターさんにお願いして書いてもらいましたが、値段の割にクオリティがあまりに低すぎて(見てないと思うので本音で書きますが)・・結局書いてもらった原稿をベースに抜本的に書き換えましたがワケがわからなくなりました。自分で0から書いた方が1000倍良いストーリーが出来たと思います。

なのでこのショートストーリーに関するクレームは一切お受け致しかねます。なお、後日弊社スタッフに原稿を読んでもらったら一言「意味わからないです」と。その通り過ぎてぐぅの音も出ませんでした。

株式会社Pikaruco 代表取締役 荻野将文

ぶっとびぃぃ